最弱サッカーチームと、そこに送り込まれた鬼監督の笑いと涙の物語/映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

このコーナーでは経営や生き方のヒントとなるような映画を紹介しています。今回は米領サモアのサッカーチームに赴任してきた監督がW杯を目指す『ネクスト・ゴール・ウィンズ』です。

映画「ネクスト・ゴール・ウィンズ」

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

NEXT GOAL WINS

<あらすじ> 2001年、W杯予選史上最悪の0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも入れられない米領サモアのサッカーチーム。そこに赴任してきたのは、実力はありつつもキレやすい性格が災いして本国を追われるようにやってきたトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)だった。さっそく熱血指導でチームの再建に乗り出すロンゲンだったが…。

<コメント> 最弱チームに鬼監督がやってきて、チームを立て直して初勝利をつかむ物語ー。今どき子ども向けの漫画でも描かないようなベタな展開ですが、これが事実を基にしているとなると俄然面白くなるから不思議です。実際、米領サモアはFIFAランキングでも10年以上最下位。ロンゲン監督が赴任してきた時に、米領サモアのサッカー協会会長から依頼されたのは「1勝」ではなく「1ゴール」でした。チームも個性的なメンバーが揃っています。なかでも、W杯初のトランスジェンダー選手、ジャイヤ・サエルアの存在は光っています。前半はサモアの自然の美しさや島の人々のおおらかさに癒やされ、後半のW杯予選の試合シーン以降は手に汗にぎる展開へ…。エンディングに、本人たちが登場するのも、お約束ながら感動します。

  • 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』
  • 原題:NEXT GOAL WINS
  • 監督:タイカ・ワイティティ
  • 出演者:マイケル・ファスベンダー、カイマナほか
  • 上映時間:104分
  • 製作国:英国/米国
  • 日本公開:2024年2月23日
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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