昨日の日経MJ紙より。
毎週水曜掲載の小坂裕司さんのコラム「招客招福の法則」は欠かさず読んでいます。小売・サービス業をするうえでのヒントが満載です。
今回事例として取り上げられていたのは、あるブティックが上得意客を対象に携帯メール会員を募った時の話で、より親密な結びつきを作り、お店のファンになってもらおうとの狙いがあり、会の名称を「5歳若く見られるレディの会」にしたということです。
携帯メールに限らず、何かの会を発足する時に、「○○メール会員」とか「○○友の会」といったような安易なネーミングをつけたりしますが、それではその会が何を目的としているのか、または、入会するとどんないいことが待っているのか伝わりません。
そうなると、“入会して何か特典があるのなら入会してもいいけど…”というように、お客様主導になってしまいますので、お店の側は何かしらのおまけや特典を準備して、「入会してもらえますか?」とお願いする立場になってしまいます。
「5歳若く見られるレディ」と聞いて、“私もそうなりたい!”と思う年配の女性は、けっこう多いと思います。その会に参加することによって、どんな自分になれるのか、その具体的なイメージを喚起できるかどうか? そこがとても重要だと思います。
それはネーミングだけでなく、その会が発行するDMやニュースレター、ロゴ、デザイン、接客など、総合的に受ける印象が左右するものだと思います。
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