「競争したほうが、全体のパフォーマンスは下がる。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

心の糧となる言葉

「競争したほうが、全体のパフォーマンスは下がる。」

───苫野一徳(熊本大学 准教授)

公教育の改革に取り組む苫野一徳さんが、子どもの日のNHK特番で発した言葉です。

「競争が学力あるいは仕事やスポーツに、どのくらい有効か?」という様々な研究で「有効ではない」という結果が多く出ているそうです。

苫野さんは「望んで競争するうちはいいけど、常に比べられていると、自己肯定感が下がってしまう。勝ち続けている子にも“負ける”という恐怖が生まれてしまう」と述べています。

競泳歴20年。始めた当初は面白いように記録が伸び、望んで競争していたように思います。試合を重ねてライバルも現れ、より練習に励みました。しかし、いったん記録が落ち始めると、全てが辛い日々に。コロナで試合が中止になった3年の間に、チームを辞め、いろんな感情と向き合って、整理して…その答えが「人と競わない」でした。

チームもコーチも新たに始めた競泳は、自分に最適なフォームとペースを体得することがテーマ。身体が疲れる日はあっても、心が辛い日はもうありません。

苫野さんは「人は安心できれば、学びのエネルギーに向かっていきます」と話を結びました。人と比べず、自分自身の能力を探究する…それが確かな学びや成長に繋がるのでしょう。公教育に限らず、社員教育や自己プロデュースにも通じる気がします。

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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