毎月一日は映画の話。今日観た映画は「ベンジャミン・バトン」 。
生まれた時は老人で、成長するにしたがって若返っていく数奇な男のストーリー。余りにも突飛な設定なのですが、だからこそ、生きることや老いることの核心が見えてくるように思えました。
ブラッド・ピット演じる主人公と、ケイト・ブランシェット演じるヒロインとは、年のとり方が逆になるわけで、二人の年齢が交差するのが40歳台。その数年間だけが、二人にとっての蜜月なわけです。でも、女性にとっては、自分が次第に年をとってシワやシミができてくるのに、相手の男性がどんどん若くなっていくのってかなりツライことだと思うのですが…。このあたりのシーンはなぜかヒロインのほうに感情移入(笑)。
それにしても、老人役のブラッド・ピットは、子役の顔にブラピの顔を合成したのだと思いますが、とてもそう見えないくらい自然な映像でした。CG技術、凄すぎです。
また、途中のサブストーリーやエピソードがどれもよく、特に子供を戦争で失った時計職人の話や、ドーバー海峡を泳ぎきる女性の話がかなり印象的です。
で、最終的には、“一緒に年をとっていく相手がいることって幸せなことだ”という、当たり前すぎてそのありがたみをふだん感じてなかったことに気づかせてもらった映画でした。
もう一本見た「チェンジリング」も良かったですが、これはまた改めて。
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