「握手は先に強く握らないとね。握らせとくと持ってかれるから」

握手

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

「握手は先に強く握らないとね。握らせとくと持ってかれるから」

by 松任谷由実

今年45周年を迎えたユーミンこと松任谷由実がトーク番組で放った言葉。自身を好戦的という彼女らしいコミュニケーション術に聞こえますが、なぜか潔さを感じました。自分から本気を見せる、相手を引き込む意思表示は、覚悟がないとできません。握手された相手は精神的に押されたとしても、不安や頼りなさは感じずにすむでしょう。

2人の息子を通わせた保育園は教育者・森信三先生が提唱した立腰保育を実践していました。その教えには「挨拶は自分から先にする」とありました。また長男が通った県立の工業高校は挨拶の指導に力を入れていました。「廊下ですれ違う時は、一度立ち止まって挨拶する。できれば挨拶の他に一言添える」というものでした。学校を訪れて、日焼けした丸坊主クンから「こんにちは!どの教室をお探しですか?」と声をかけられた時には、その日一日が幸せな気分になったものです。

自分から行動を起こすことに臆病になりつつある昨今、良い意味で“攻めるコミュニケーション”を忘れまい、と思ったのでした。(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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