巨万の富を得ようと奮闘した末に待っていたものは…―『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』

このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回紹介するのは、高速回線を使った株取引で莫大な利益を得ようと奔走する人々を描いた『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』です。

映画

『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』

The Hummingbird Project

<あらすじ>株の高頻度取引を行なう会社で働くヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ)とアントン(アレキサンダー・スカルスガルド)。彼らは、カンザス州のデータセンターからニューヨーク証券取引所までの約1600キロを光回線で真っ直ぐにつなげば、アクセス時間が1ミリ秒の短縮となり、年間500億円以上の収益が見込めることに気づく。二人は会社を辞め、このプロジェクトに専念するが、1万件もの土地買収交渉は難航するうえに、元上司からの妨害を受けることになるのだった…。

<コメント> もう1つの記事のテーマが美意識だったので、ここではあえて、美意識がなく効率性のみを追求した世界を描いた作品を選びました。

直線距離1600キロとは、福岡市から釧路市まで。ここに真っ直ぐケーブルをひくアイデアを思いついたとしても、おそらくほとんどの人は実行しないでしょう。

この映画の驚くべきポイントは、これが実話を基にしていること。

このプロジェクトの目的は金儲け(プログラマーの腕を見せたいというのもあったでしょうが…)。果たして二人は成功できるでしょうか?

途中で出てくるレモン農家の話が良く、まさに経営と美意識について考えさせられます。

先日「ガイアの夜明け」で国内唯一の高頻度取引業者「ダルマ・キャピタル」が紹介されていました。「ハミングバード・プロジェクト」の話は、絵空事のように思っていましたが、すでに現実の話でした。(正)

  • 『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』
  • 原題:The Hummingbird Project
  • 監督:キム・グエン
  • 出演者:ジェシー・アイゼンバーグ、アレクサンダー・スカルスガルドほか
  • 上映時間:111分
  • 製作国:カナダ・ベルギー
  • 日本公開:2019年9月
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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