このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。
「自分の当たり前は、誰かの努力で当たり前になっている。」
今月の言葉は、誰の言葉なのかわかりません。著作家・日野百草さんの「KDDIの通信障害で支障を被ったユーザーの中には『auがんばれ』と発信する人も多かった」というネット記事を読んだのです。
彼らがauを応援した理由を要約すると、
(1)会見でのKDDI社長の対応は真摯で適切だった。
(2)どんなシステムにもエラーは起こり得る。
(3)現場が必死に復旧作業をしている時に、政府やマスコミが責任追及ばかりしているのは疑問に感じる。
というものでした。
冒頭の言葉は、日野氏の取材に応じたauユーザーのもので、不便な最中にこんな発言ができるなんて!と感心させられました。
?問題が起こった時は責めるけど、何も起こらない時は労わない?では、多くの人が働く意欲を失いかねません。安倍元首相が亡くなった時も、搬送先の病院に対して、多くの医療従事者が「彼らを絶対に責めてはいけない。最大限に努力してくれた」と労いの言葉を寄せていたのに救われました。
事故や事件はしっかり原因を究明して、再発しないようにしなければなりません。が、それと同じくらい、当たり前に思える日々に、感謝と労いの言葉を発することも忘れまいと思った記事でした。
(あづさ)
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