「自分の当たり前は、誰かの努力で当たり前になっている。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

「自分の当たり前は、誰かの努力で当たり前になっている。」

今月の言葉は、誰の言葉なのかわかりません。著作家・日野百草さんの「KDDIの通信障害で支障を被ったユーザーの中には『auがんばれ』と発信する人も多かった」というネット記事を読んだのです。

彼らがauを応援した理由を要約すると、

(1)会見でのKDDI社長の対応は真摯で適切だった。

(2)どんなシステムにもエラーは起こり得る。

(3)現場が必死に復旧作業をしている時に、政府やマスコミが責任追及ばかりしているのは疑問に感じる。

というものでした。

冒頭の言葉は、日野氏の取材に応じたauユーザーのもので、不便な最中にこんな発言ができるなんて!と感心させられました。

?問題が起こった時は責めるけど、何も起こらない時は労わない?では、多くの人が働く意欲を失いかねません。安倍元首相が亡くなった時も、搬送先の病院に対して、多くの医療従事者が「彼らを絶対に責めてはいけない。最大限に努力してくれた」と労いの言葉を寄せていたのに救われました。

事故や事件はしっかり原因を究明して、再発しないようにしなければなりません。が、それと同じくらい、当たり前に思える日々に、感謝と労いの言葉を発することも忘れまいと思った記事でした。

(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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